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子どもシェルターについて
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子どもシェルターって何?
子どもシェルターとは、
事情があって家に帰れない子ども、安心して生活できる居場所がない子ども、
そんな子どもたちに一時でも安心して生活してもらうための「家」です。
日本では、東京都に「カリヨン子どもの家」ができたのが始まりです。
その後、全国各地に子どもシェルターがつくられました。
札幌にある子どもシェルター「のんの」も、その一つです。
「のんの」って何?
私たちは、子どもシェルター「のんの」という施設を運営しています。
「のんの」は定員6名の女子用の施設であり、概ね20歳までの子どもたちに利用してもらっています。
児童福祉法が対象とする年齢は原則として18歳未満のため、18歳、19歳の子どもは、
児童福祉制度の隙間に落ち込んでしまい、行き場を失ってしまうおそれがあります。
そこで、18歳、19歳の子ども達が安心して生活できるように、衣食住を提供しています。
そして、このような子ども達1人1人に、子ども担当弁護士、略して「コタン」が付いて、
「のんの」を出てからどのような生活をするかなどについて一緒に考えます。
また、児童相談所の委託を受けて、18歳未満の子どもたちをお預かりすることもできます。
「のんの」では、専門のスタッフが24時間体制で常駐して、子ども達の生活を支えています。
「のんの」の名前の由来
「のんの」はアイヌ語で、花という意味です。
花には、様々な種類があります。また、色、形、香り、咲く時期、特徴も様々です。
子どもたちも、花と同じように、いろいろな特徴を持っていて、一人一人が違います。
花の育て方は、それぞれの特徴に応じて異なります。
子どもたちも、それぞれの特徴を生かして育てていくことが大切です。
いろんな子どもたちが、
伸び伸びと自分らしく成長していってほしい、
そのための力を蓄える場所として、安心、安全な生活の中でゆっくり休んでほしい
と思い、「のんの」と名前を付けました。
「のんの」ではどんな生活をするの?
のんのは、まずは、翼を休める場所、ゆっくり休む場所です。今までの張りつめた気持ちを緩めて、これまで十分にとることができなかったご飯を食べて、睡眠をとって、心と身体を休めましょう。
少し休むことができたら、一日の生活リズムを徐々に整えていきましょう。「のんの」では、基本的な一日のスケジュールを決めています。
これは、基本的なスケジュールです。体調がすぐれないときは休むことを優先したり、面談や退居の準備などがあるときはそれらを優先したり、そのときに応じた生活をします。
のんの
一日の基本スケジュール
8:00
起床身 / 支度
8:30
食事用意・朝食
10:00
学習や読書などの静の活動
12:30
食事用意・昼食 / 散歩などの動の活動
18:00
夕食用意・夕食 / フリータイム
23:00
就寝
のんのでの約束事
のんのは、ゆっくり休む場所ですが、シェルターという他の人には知られてはいけない場所であったり、他の子どもたちも入居する場所であったりするので、約束事があります。この約束事を守ることは、今、のんのに入居している子どもたち、これから入居する子どもたちのために大切なことです。
これら以外にも、細かい約束事があります。入居時に冊子を渡しています。
(2020年4月版)
基本的な約束事
- ①
のんのは、全室、禁酒・禁煙です。
- ②
基本は、朝8時起床で、夜11時就寝です。
- ③
食事の用意や後片付け、掃除、洗濯など自分のことは自分で行いましょう。
- ④
他の子どもの部屋には入れません。
- ⑤
基本的に外出はできません。
- ⑥
全ての荷物を確認し、携帯電話、所持金や刃物などは預かります。
- ⑦
近所や一緒に生活する人に迷惑のかからないようにしましょう。
- ⑧
のんのに入居したこと、のんのの場所のことなど、のんののことは、誰にも知らせてはいけません。
「コタン」って何?
「コタン」とは、子ども担当弁護士のことです。レラピリカでは、18歳、19歳の子どもが「のんの」に入居するときに、子ども一人一人に、担当の弁護士を一人決めて、その弁護士が、「のんの」で生活をしている間の支援をします。
「のんの」に入居したら一番考えなければならないことは、「のんの」を退居した後の生活のことです。「のんの」を退居した後の生活は、一人暮らしをしたり、親戚のところで生活をしたり、自立援助ホームに入居したり、さまざまです。
コタンは、あなたから、今後どのような生活をしていきたいかを聴いて、関係者の方と話し合いながら、それができるかどうかをあなたと一緒に考えます。退居後の生活が決まったら、コタンは、退居に向けて、あなたの代わりに手続きを行ったり、あなたが手続きをするのに同行したりします。
また、「のんの」に入居した後、あなたの親とお話をしなければならない場合もあります。親とどこで話をするのか、どんなお話をするのか、コタンは、あなたの意見を聴きながら、あなたと親との関係を調整します。
子どもたちが抱える問題や課題はさまざまです。コタンは、子ども一人一人に応じた支援をしていきます。
のんのにいる間に何か困ったことがあったときは、コタンに相談できます。
「のんの」では、児童相談所から一時保護委託された17歳以下の子どもも入居します。一時保護委託された子どもには、児童相談所の担当の職員さんがいるので、原則としてコタンはつきません。ただ、児童相談所の担当の職員さん以外にも相談に乗る人がいた方がよい場合は、弁護士がお話を聴くこともあります。
入居の流れ
入居の流れは下のとおりです。シェルターのことを
聞きたい、シェルターに入居したらよいのかわからないけど、
というときでもお電話ください。
1翼が疲れたら・・・
例えば…
- 家を出て、友達の家を転々としていたけれども、もう疲れてきた・・・
- 親が帰ってくる、家にいたくない、でもどこにも行くところがない・・・
- 子どもが、友達を家にいさせてあげているけれども、もうこれ以上は・・・
3声を聴かせて
- まずは、電話で少しお話ししましょう。
- もし、そのとき長く話ができなければ、改めて電話で話をしましょう。
4もっと詳しく聴かせて
- 今の状況、今度どうしていきたいかなど、直接会ってお話をお聞かせください。
- 一緒にどうしていったらよいか考えましょう。
- のんのに入居するにあたり、約束事がありますので、その説明をします。
- もし入居が難しくても、他の機関への橋渡しをすることができる場合もあります。
のんのへの入居決定
*入居するには、電話で決めることはできず、理事と一度面談が必要です。
*入居するには、電話で決めることはできず、理事と一度面談が必要になります。
1のんのへの入居
- 面談後、その日のうちに入居する場合もあれば、後日入居する場合もあります。
- 入居の日に、理事または担当の弁護士がのんのに連れていきます。
2ようこそ、のんのへ!そして、大空へ・・・
- のんのの利用料(食費や宿泊費など)は無料です。
- ゆっくり休んで、自立に向けて羽ばたくための力を蓄えましょう。
- 利用期間は2か月くらいを目安としています。
- その間に、次の生活の場所を一緒に探しましょう。
相談で終了
のんのに
入居しない
また何か
あれば相談を
今はまだ
入居しない
状況が変わったら
いつでも相談を

